(写真出典:http://www.phiten-fan.com/history/extra.html)
上の写真の左側がチタンを水に溶かしたアクアチタン、右側が金を水に溶かしたアクアゴールドです。チタンや金を水溶化するとこんなにきれいな色になるのですね。
しかし、常識的に考えて、チタンや金などの金属を水に溶かすことが出来るのだろうか?と疑問に思う方も多いはず。この常識をくつがえしたのが、ファイテンのアクアチタンであり、ファイテンにはチタンを水に溶かす「秘密の技術」があるのです。
角川書店から発行された『ファイテンの謎』という本の取材をファイテンが受けたときに明かされた内容は、以下のとおりです。
(ここから)
「タンクのような装置の中にチタンを入れて、水素ガスと酸素ガスをノズルで当てて、爆発を起こします。するとチタンが砕けます。爆発で粉砕されても大きな塊はそのまま沈殿します。が、その一部が水の中に混ざります。
原理はスペースシャトルの燃料機構と一緒です。もちろんノズルから出す勢いや、水素と酸素ガスの割合といったディテールは企業秘密になります。
水素と酸素が爆発をして結合するとH2O(水)になりますが、そこでうまく水の中にチタンが微分散をすれば、水がチタンに溶けている状態になります。薬品を用いず、まったくチタンと水だけが混ざった液体ができあがります。それがアクアチタンです。」
(ここまで)
■アクアチタンのメリットとは?
アクアチタンが誕生する前、ファイテンではチタンを細かく粉状にし、それをちょうどインクで印刷するような形でテープなどに使っていましたが、使い勝手はあまりよくありませんでした。何故かと言うと、染料として使えないからです。
そのため、チタンが水に溶けたら凄く便利だと考えました。
染剤として使えたら、糸に染めつけることができ、糸という形になれば、サポーターでも服でもテープでも、とにかく用途が格段に広がるからです。
こうして、ファイテンの研究所では、チタンを水に溶かす技術の研究がはじまりました。
そして上述したように、多くの失敗とチャレンジの末、チタンを水の中に微分散する技術がついに完成されたわけですね。
チタンという素材は生体適合性も良く、金属アレルギーを起こさない金属です。
その上、無尽蔵に豊富。そのため汎用性に優れ、商品の値段を低く抑えることができるという魅力ある素材なのです。
チタンがなぜ健康に良いのかについては、また別の記事でご紹介していきましょう。